保険の比較サイトが多い理由
あなたにぴったりの一つを見つけるためには、「気になる医療保険すべてを比べてみたいな」と思われるでしょう。
しかし、日本の今の現状では、他社の医療保険を比較することができないのです。
ちょっと難しい話になりますが、日本には保険業法という法律があるんです。
たとえば、以下のようなことが決められています。
●保険の保障内容や保険料を掲示できるのは、「生命保険募集人」の資格を持つ人に限られています。
●生命保険募集人は、自分が所属、代理をしている保険会社以外の保険について、述べることができません。
この保険業法の中には、次のような条文もあります。
「保険契約者若しくは被保険者又は不特定の者に対して、一の保険契約の契約内容につき他の保険契約の契約内容と比較した事項であって誤解させるおそれのあるものを告げ、又は表示する行為」(保険業法300条6項 保険募集に関する禁止行為)
ごく簡単にまとめると、保険契約の内容を詳しく説明せず、保険料の安い・高いだけを比較すると、誤解するおそれがあるため、生命保険募集人は、他社の他商品と安易に比較した説明ができない、ということです。
気になる商品があったら、ひとつひとつ会社の生命保険募集人に連絡を取り、詳しい説明を受けて自分で比較する。
これは、とても不便ですよね。
そこで金融庁は、平成19年、保険商品の比較広告を促進するため、保険会社に対する監督指針を改正すると発表しました。(金融庁「保険会社向けの総合的な監督指針新旧対照」)
近い将来、保険商品のひとつである医療保険の全商品が、一目で比較できるサイトが登場するかもしれませんね。
「そんな先まで待てない」というあなた。
「今すぐ医療保険を見直したいのに」という人には、「保険市場」をおすすめします。
上記のような理由で、現在、ネット上には、限られた保険を比較するサイトが多数存在しているんです。
その中のひとつ、「保険市場」は、生命保険会社は全46社のうち、30社の代理店として、各社の商品の比較ができるようになっています(2010年6月現在)。
これは、現時点では、日本最大の規模なんですよ。
すべての医療保険商品の比較ができないことや、比較サイトがたくさんできている成り立ちを理解すれば、インターネットは、医療保険選びをスムーズにする、強力なツールになりますよ。