医療保険のイメージと考え方
「医療」保険という名前のせいか、医療にかかるあらゆる費用を保障してくれるというイメージを持つ人も少なくないようですが、あくまで「入院」と「手術」に関して保障する、「入院手術保険」が主流なのです。
つまり、医療保険選びのポイントは、主に入院と手術に絞られてきます。
1.入院給付金の日数・支払い限度
2.手術給付金の金額・支払い回数
入院給付金、手術給付金については、それぞれ、後章の「入院給付金の日数・支払い限度は?」「手術給付金の金額・支払い回数は?」で詳しく説明しています。
ぜひ参考にしてください。
さらに、あなたにぴったりの医療保険を選ぶためには、
●必要な保障内容をはっきりさせる。
●必要な保障期間を決める。
●必要な保証額を考える。
この3点が必要になってきます。
まず、あなたの状況を、よく確認してみてください。
あなたが健康保険証を持っていれば、自己負担は3割ですし、高額療養費の軽減する仕組みもあります。
あなたが社会保険に加入されている会社員なら、病気やけがで休んだ場合、4日目から傷病手当金として標準報酬日額の3分の2が支払われます。
万が一の場合には遺族年金があり、障害を負った場合にも障害年金があります。
まとまった預貯金があれば、入院費や生活費がある程度カバーでき、民間の医療保険に求める保障も軽くてすみそうですね。
こうした条件を一つずつチェックしていけば、あなたに本当に必要な保障内容、保障期間、保証額が見えてくると思います。
民間の医療保険を選ぶということは、入院やけがの際の自己負担金を、いくらまで保険金でまかなうか、決めることなのです。
いたずらに将来への不安を大きくして、不必要な保険料を払い続けることがないように。
まず、あなたやご家族の健康保険や福利厚生制度、資産額、収入額などをきちんと整理して、いくらあれば安心できるのか、その金額まで出してみることをお勧めします。